G7サミット(主要国首脳会議)は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国と欧州理事会議長及び欧州委員会委員長が参加して、毎年開催される国際会議です。
G7保健大臣会合は、G7サミットに関連して開催される閣僚会合の1つで、国際社会が直面する様々な保健分野の課題について議論を行う会合です。
長崎県は、海外との交流の窓口として発展し、西洋や東アジアの影響を受けた独自の文化を育んでおり、また日本における西洋医学教育の始まりである「医学伝習所」を起源とする長崎大学においては、我が国唯一の熱帯医学研究拠点である熱帯医学研究所が設置され、国際的な医療・保健分野の発展に貢献してきたほか、最近では高度感染症研究センターで新たに BSL-4施設の稼働が準備されるなど、最先端の感染症研究や放射線研究が進められています。
このように世界の医療・公衆衛生分野の発展に貢献してきた長崎において保健大臣会合が開催されることは、国際社会に対して我が国の感染症対策等への強い姿勢を示すメッセージとなり、大きな意義を有するものと考えます。
また、今回のG7保健大臣会合を契機として、県民・市民及び企業の「健康」に関する意識醸成を図るとともに、健康長寿日本一に向けた取組も促進してまいります。
一方で、世界的な会議の開催は、MICE都市「長崎」を世界に向けてアピールできるほか、受け入れのノウハウも蓄積できるため、今後の新たな会議の誘致につながるものと期待されます。
さらに、G7サミットが開催される広島とともに、力強い平和のメッセージを世界中に発信し、被爆地広島・長崎の切なる願いである核兵器のない真に平和な世界の実現に向けた機運を高める、またとない機会にもなります。